「安倍政権は民進党よりマシなのか?」
自称保守やネトウヨの「短絡思考」の罪悪。
作家・哲学者の適菜収が「安倍政権の無能と欺瞞」を討つ批判の毒矢
そして民主党政権が倒れた日にはこう書いた。
「この三年間に対する本質的な反省がない限り、自民党に政権が交代しようが、同じことの繰り返しになるはずです」
「オレには先見の明がある」などと言いたいのではない。プロパガンダによる大衆運動が発生している以上、こうなることはサルでもわかる。
当時、私は民主党政権のグローバリズム路線、移民政策、独裁的な手法、政府と与党の一元化、内閣法制局長官の答弁の禁止などを批判していた。いわゆる「保守論壇」も民主党を批判していた。ところが、同様の「改革」をより急激に進める安倍政権に対して、連中は恥じらいもなく称賛を送ったのである。同じようなことをやっても、偏向メディアが安倍のおでこに「愛国」「保守」のシールを貼り、鳩山由紀夫や菅直人のおでこに「反日」のシールを貼れば、バカはコロリと騙される。
ちなみに鳩山政権発足時の支持率は七一・一%、最後は一九・一%である。菅政権発足時は六一・五%で最後は一八%。野田政権発足時は六〇%で最後は二〇%だ。「ふわっとした空気」に流されては、後から「騙された」と騒ぐような人々が、差し引き四〇%から五〇%いるわけで、政権が交代したところで、彼らが地上から消え去るわけがない。パッケージを変え、シールを貼り替えれば、性懲りもなく同じようなもの、あるいはもっとタチが悪いものに飛びつくのだ。
自称保守やネトウヨは言う。
「それでも自民党は民主党よりマシだ」「安倍さんの他に誰がいるのか」「対案を示せ」「自民党の失政というが、民主党も同じようなことをやっていた」「だったらお前が政治家になれ」……。自分の判断が間違っていたことを認めたくないので整合性を図ろうとする。心理学でいう認知バイアスである。
瘦せたらモテる?
今、エロ本の販売部数が激減しているらしい。知り合いの雑誌編集者に聞いたところ、業界自体が低迷しているし、年寄りもインターネットをやる時代なので、ほとんど虫の息だという。